前に進まなかった企画設計

オムスビのホームページをリニューアルして1年になります。なんでもないホームページかもしれませんが、今のかたちにおさまるまでに何度も軌道修正しています。これからも rebornしていくでしょうが、1年の振り返りをしたいと思います。

まず一番大変だったのは、企画設計が前に進まなかったことです。僕が悪いのですが、アイデアがどんどん思いついてしまい、毎週ディスカッションしていくと議論が拡散してしまいました。一向にカタチにならずに、時間だけが過ぎていました。

突破できたのは、まずは一度記事を書いてみたことです。それが『あえて「気合をいれて書かない」ことに決めた。』という記事。なんでもない一本の記事が、あらためて振り替えてみるとオムスビの価値観や 組織開発 rebornの在り方を示しているように思います。

編集しない分、記事一本の品質は下がる心配があるかもしれませんが、そもそも品質の定義やなぜ品質が必要なのかを考えるといいかもしれない。特に企業広報の場合は、余計な編集をせずに、かえってありのままをみせた方がいいかもしれない。『あえて「気合をいれて書かない」ことに決めた。』より引用

目的は後から見えてくるもの

プロジェクトが始まるとき、最初に目的を設定することが多いと思います。目的が定まっていないと二転三転して進まないからです。私たちも目的を設定することに時間を費やしました。

でも話し合っているだけでは、目的を設定できないときもありませんか。果たして本当に目的を最初に設定すべきか? 僕は問いを投げかけたいと思います。といいますのも、いろんな経験が蓄積し結果、点と点が線につながって、ふとした瞬間に目的が定まることがあります。これは組織開発の仕事でも経験しています。例えば企業のミッションやコアバリューは数回のワークショップでそんな簡単に決まりづらいんですよね。

目的を定めるのは、実は目標を決めたり、スケジュールを決めたりすることよりも、難易度が高いことなのです。例えば「あなたの人生の目的は何ですか?」と聞かれて、パッと答えられる人は、少ないのではないでしょうか。難易度が高い理由は、合理的な選択、世間一般の「正解」に従うことが必ずしも正しいこととは限らないからです。

どちらかというと自分の価値観や主観も交えた「納得解」が重要だったりします。組織開発支援の rebornでも経営者と問いとタイワを繰り返しながら、長期に渡って納得解を導き出してきました。

書くことは振り返ること

そもそもなぜ書くのかという問いについて。

お金のためか。お仕事で他メディアに寄稿させていただくこともありますが、ここに載せている記事たちはお金のために記事を書いていません。他メディアに寄稿するときは、メディアの編集方針やタイミングにしたがって書きます。

認知度のためか。ここに載せている記事たちは、認知獲得のために書いていません。一緒に活動するパートナーさんの関係性が改善されることを思い浮かべながら書いています。いわばオープンに公開しているテガミのようなものですね。

お金でもない。認知獲得のためでもない。それにもかかわらず、なぜ書き続けるのか。僕の納得解は、組織づくりにおいて「見える化」が重要だからです。僕自身も文章にする過程で、自分の置かれている状況を客観的に振り返って観ることができました。この文章を書く行為自体が組織づくりにつながっていると言っても過言でがありません。

小さな変化が大きな成果につながる

組織づくりの仕事は、「緊急ではないけど重要な活動」のカテゴリに入ると考えています。成果に直結するわけでもないし、変化するまで時間がかかる。ただ組織づくりを怠ってしまうと、いつのまにか仕事が忙しくなったり、毎回同じ理由で退職していたりします。一朝一夕では無理で、魔法の杖もありません。

また興味深いのが、短期的に集中して仕組みを開発したところで、運用されなかったり浸透するまで時間がかかったりします。毎週、自分たちが続けられる範囲でちょっとずつやっていくと、振り返ってみるとものすごく変化していることに(あるいは変化しない軸があることに)気づきます。

実際、毎週記事を書き続けることで、組織が見える化されていき、パートナーとの期待値があってきて、関係性がよくなってきました。組織づくりのお手伝いをしているクライアントパートナーさんでも社内ラジオを運用しはじめています。どういう変化が生まれるかはわかりません。

目的も曖昧で直接売り上げに貢献するわけではない活動に意味はあるのか。普通だったら、そんなことしているヒマがあったら仕事しろ!と注意されそうなんですが、僕はめっちゃ大事なことだと思うんですよね。記事作成は2年目も引き続きやっていきたいとおもうので、もしよかったら、たまに覗いてみていただければ幸いです。

Posted by:ハブチン

1986年大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事しつつ、アイデアを短時間で具現化する「アイデアソン・ハッカソン」のファシリテーターとしても活躍。2016年4月に独立し、リレーションシップデザインを軸とする株式会社オムスビを設立し、組織変革したい企業様向けの組織コンサルティングサービス『reborn』を提供している。 Omsubi Inc. Founder and CEO Akihiro is the Founder and CEO of Omsubi Inc. Born in Osaka Japan in 1986. Joined the Japanese recruitment agency named Pasona Career. Designed his new career as a facilitator of "Ideason" and "Hackason" who embodies ideas in a short time, while engaged in career support of job changers, recruiting new staffs and launching new business in the company. After left Pasona Career, founded a relationship design company named Omsubi Inc. in April of 2016. Providing the organizational innovation service "reborn" for companies wanting to change the organization.