「オムスビの本棚」は、オムスビが組織をつくる上で、気づきになった本をご紹介していきます。(なぜか組織開発の本は少なめです)本棚を眺めていただくことで、オムスビの考え方が垣間見えたら幸いです。オムスビと一緒にはたらいているパートナーの方(クライアントの社員を含む)はご要望いただければ無料で献本させていただきます。直接、当社のパートナーにお声かけいただくか、お問い合わせからご連絡ください。

「自分」の視座転換が起きてない!?

この本を読もうとしたキッカケは、わざわざの平田さんの記事でした。個人事業から法人化するときに「分人」っていう概念を使えば、自分の中できちんと割り切れるとおっしゃっていて僕も同じような状況だったので読んでみることにしました。

僕も読んでみて、確かに「分人」という概念を使うことにより、自分と組織の関係性に対して納得解を見出すことができました。それどころか「分人」は、キャリアや組織づくりにおいて天動説が地動説になるくらいの視座転換(パラダイムシフト)が起こしているように感じます。

一体、「分人」とはどういう概念なのか。いきなり抽象概念を説明してしまうと、抵抗感がある人もいらっしゃると思います。そこでオムスビで起こった具体的な問題を紹介しながら、本の引用をさせていただきます。

自分のブランドを確立したい人ほどこじらせやすい。

特に読んでもらいたいのは、「自分」のブランドを確立したいと思っている方、複数の企業の名刺を持ちながら活動されているパラレルワーカーの方です。仮にそういう方をAさんと仮定します。

僕が見てきたAさんは、複業でいろんな名刺を持って活動していても、名刺の肩書きが「自分」であることに違和感をおぼえています。〇〇社の〇〇さんではなく、肩書きの無い〇〇さんとして活動したい願望があります。またAさんは、自分の法人(個人=法人)を持つことが多いです。まさにかつての僕ですね。

自分の法人以外で働いていも、「自分」を確立したいあまり、居場所にすることはできません。所属意識を持てないので、常に一歩引いた姿勢を取ります。また自分の法人は、「自分」を確立させたいがために作ったので、「自分」のこだわりが強すぎて、他者を受け入れる余白がありません。結果、組織は大きくなりません。

「人格は一つしかない 」 、 「本当の自分はただ一つ 」という考え方は 、人に不毛な苦しみを強いるものである 。

それでは「自分」の檻から脱出するためにはどのようにすればいいのか。そこで鍵になるのが分人という概念です。

どの組織にいても、好きな自分でいられる。

まず分人主義の方は、「本当の自分」はそもそも存在しないという前提に立ちます。それでは「自分」はどこにいるかというと、他者との関係性によって「自分」が立ち上がり、関係が変れば「自分」も変わっていくという考え方をします。

例えば僕だったら、オムスビで働く自分と、フィラメントで働く自分、totonou で遊ぶ自分、家族と暮らす自分はそれぞれ違っていて、一つに統一させなくていいという考え方です。ある意味、人格がブレてていい。

私たちの人格そのものが半分は他者のお陰なのである 。

半分が他者だとすると、考えが合わない他者といるときの「自分」は、当然居心地がよくありません。

愛とは 、 「その人といるときの自分の分人が好き 」という状態のことである

その人といるときの自分が好きという関係性を複数持って、常にその構成比率をととのえておくことによって自然体でいられるという考えです。

他者とタイワし、関係性をrebornし続ける。

ここからは本には書かれていない経験談ですが、はじめから、自分にとっても相手にとっても心地のよい関係を築くのは難しいでしょう。価値観の違う他者ですから。

夫婦間ですら、期待値のズレによって問題が起きてしまいます。そこで我慢してしまったら「嫌いな自分」が表出するし、関係性を分断してしまっては、どんどん人間関係の幅が狭まってしまいます。

そこで重要になってくのは、「タイワ」です。タイワとは、問題やすれ違いが起きたときに、自分の価値観を述べつつも、相手の価値観も受け入れて、お互いにとって納得解を見出すコミュニケーションのことです。

問題が起きても、我慢せずにオープンに思ったことが言える心理的安全性、聴いて受け入れてくれるという安心感、必ず再構築できるという自信が大切です。私たちの夫婦はタイワを通じて、自分にとっても相手にとっても心地のよい関係を築くことができています。

オムスビのパートナーとして活動される方は、まずタイワをさせてもらいながら、その人が心地よくいられる関係性を築いていきます。タイワができるようになったら、他の関係性もととのえられるようになります。

いかがでしょう。「分人」という概念とおもしろくありませんか?興味が持った方は、まずは著者の平野さんのプレゼンをご覧ください。

 

 

 

Posted by:ハブチン

1986年大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事しつつ、アイデアを短時間で具現化する「アイデアソン・ハッカソン」のファシリテーターとしても活躍。2016年4月に独立し、リレーションシップデザインを軸とする株式会社オムスビを設立し、組織変革したい企業様向けの組織コンサルティングサービス『reborn』を提供している。 Omsubi Inc. Founder and CEO Akihiro is the Founder and CEO of Omsubi Inc. Born in Osaka Japan in 1986. Joined the Japanese recruitment agency named Pasona Career. Designed his new career as a facilitator of "Ideason" and "Hackason" who embodies ideas in a short time, while engaged in career support of job changers, recruiting new staffs and launching new business in the company. After left Pasona Career, founded a relationship design company named Omsubi Inc. in April of 2016. Providing the organizational innovation service "reborn" for companies wanting to change the organization.