オムスビ冒険録は、新しくメンバーになったアカリによる、組織の文化や仕組みを記した物語です。実際のオムスビメンバーと対話しながら、組織の文化や仕組みを見える化していきます。組織の見える化に興味がある方、オムスビのメンバーとして一緒に働きたい方は、冒険録をお読みいただきながら一緒に冒険を楽しみましょう。

アカリ
納得解を出すために主観が重要だとおっしゃいましたが、どういう意味ですか?

ハブチン
はい、一緒に考えていきましょう。まずは業務の難易度について見える化しましょう。この図を見てください。目的(なぜやるか)・目標(何をやるか)・手段(どのようにやるか)という3つの要素で考えてみたいと思います。

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アカリ
目的・目標・手段ですね。

ハブチン
まずは一番下の目的・目標・手段が決まっている仕事です。これは手順通りにやれば、誰でも同じ結果が得られる仕事です。これはどのような仕事考えられますか?

アカリ
手順が決まってるので、コンビニの店員さんの仕事とか?

ハブチン
いいですね。まさにそういうイメージで、いわゆるオペレーショナルな仕事です。オペレーショナルな仕事の良いところは、業務の不確実性が減らせるので、安定的に実行できるメリットがあります。

次は目標だけ決まっていて、手段が決まっていない仕事はいかがでしょう。

アカリ
これはクライアントからの要望に応える受託の仕事とか当てはまりますかね。システム開発の仕事とか?

ハブチン
その通りです。まさにシステム開発でいうと、要件定義が済んでいる案件とかはこれですね。あとはどういう手段でやっていくか設計すればいい。

ということは、目標が決まっていない仕事というのは何になりますか?

アカリ
要件定義をする仕事だということですね。システム開発でも、上流工程の仕事になります

ハブチン
おっしゃる通りですね。

そして一番難易度が高いのが、目的も決まっていない仕事です。目的も決まってない仕事ってどんな仕事があると思います?

アカリ
目的が決まってない仕事?そんな仕事あるんですかね?

ハブチン
でも誰かが目的を決めてないと、目標も手段も決まらないですよね?

アカリ
わかった!社長

ハブチン
そうです!経営判断はまさに目的を決める役割です。あとは新規事業も、目的から決める場合があります。

アカリ
一番、難しそうな仕事ですね。どうやって目的を決めているんですか?

ハブチン
これはケースバイケースで正解がないです。例えば市場調査して客観的なデータで、ある程度予測できるかもしれません。でも、予測できるということは他社も同じように予測できるということです。みんなで同じ方向を目指したらどうなりますか?

アカリ
競争になりますね。

ハブチン
そう、競争になります。競争になると価格も下がり、コモデティ化してしまう。だからあえて誰も見えていない市場に挑戦する必要もあるかもしれない。

アカリ
なるほど、同じデータを見ても、あえて違うことをやる可能性があるということですね。

ハブチン
はい、数字は客観ですが、それをどう解釈するかは主観です。そこには正解はないんです。

アカリ
あっ!正解がないということは、「正解のない局面で、共に納得解をみつけていく」オムスビの出番ではないですか?

ハブチン
そうなんです。だからオムスビの組織づくりのrebornも、今のところ100%経営者から相談が来ています。

アカリ
100%!人事部からではないんですね。面白い!

ハブチン
おそらく人事部に落ちている時点で、目的も目標も決まっている仕事になってるからです。例えば採用でいうと、採用ターゲットが決まってて、採用人数が決まっている。これはオムスビより人材会社に頼まれた方がいいんです。

アカリ
なるほど、そこは他社を薦めるのですね。

ハブチン
はい、逆に組織として、そもそもどのような人を採用するべきかわからない場合、オムスビが一緒になって考えます。実際に紹介しながら納得解を見出していきます想定していた採用基準とは全く異なる場合があったりします。

アカリ
そうなんですね、具体的にどうやって納得解を見出していくんですか?

ハブチン
主観とタイワ(対話)です。

アカリ
そこで主観が入ってくるんですね。

ハブチン
はい、自分が組織の責任者だとしたら、自分はどうすべきか自分の納得解を主観を交えて述べます。そして経営者と対話しながら納得解を導きだします。

アカリ
もっとロジカルに決めるものだと思ってました。

ハブチン
ロジックは大前提で必要ですが、ロジックだけだと導きだせません。ロジックの基本は主観ではなく「客観」です。11の答えが人によって3にも4にもなったら困りますよね。

アカリ
困りますね。

ハブチン
でも先程の例えでいえば、1+1をみて他社が2と答えるだろうから、あえて別の回答してみようと考えるかもしれない。

アカリ
それだとロジックは使えないですね。

ハブチン

そう、使えないんです。ロジカルシンキングはあくまで方程式どおりにやれば、誰でも同じ成果になる前提なんです。

アカリ
ロジカルな人は成果を出してて、ミドルマネジャーに昇格している印象があります。

ハブチン
方程式を導き出して、効率的に成果を出せる方々ですからね。一方でミドルマネジャーで問題になってるのは、与えられた目標を達成するのは得意だけど、目的を設定するのは苦手な人がいることです。ロジカルでやってきた人はここで壁にぶつかります。

コンサルタントも、正解不正解か白黒はっきりつけることは得意だけど、納得解のようなグラデーションがある判断は苦手な方もいらっしゃるみたいです。

アカリ
目的は経営者が決めてよって言うことですね。

ハブチン
そう!目的を決めてくれたら、カタチにしますよというタイプですね。

僕も小さいながらに経営しているので気持ちがわかるんです。
客観的にこうなんじゃないんですか?ってアドバイスされても、すごく他人事に聞こえるじゃないですか。経営者の孤独ってここにあると思うんです。

アカリ
失敗しても責任とらないけどね』って気持ちが裏側にありそうですね。

ハブチン
もちろん責任は経営者にありますよ。僕もそこを責任転嫁するつもりはない。でもそういうときは、間違っててもいいから自分の意見を言って欲しいんです。

アカリ
自分事としての主観ですね。

ハブチン
そうです。そこは全然主観でいいし、根拠もなくていい。起業するとき、妻に「間違ってない」って言われて、なんかめちゃくちゃ救われたんですよね。

アカリ
経営者の孤独は減りそうですね。

ハブチン
経営者がいい判断するためにも孤独にさせないことが大事かなと。だいたい判断を見誤るのは、不安や恐れに掻き立てられたか、油断しているときですよね。

アカリ
承認欲求を満たすために動いてる人っておかしくなりますもんね。

ハブチン

組織開発の仕事なんて、企業が成長してくれないと真っ先に切られやすいビジネスなので、クライアントパートナーとは運命共同体なんですね。ホント自分事なので本気で言いますよ(笑)

アカリ
でも自分の意見があっても、社員だとなかなかホンネが言いづらい気がします。嫌われたら終わりじゃないですか。

 

ハブチン
そうですよね、信頼関係や対話ができないのとなかなか難しいです。自分のクビがかかってたら言いたくても言えないですよね。利害関係が強いと、言いづらいんです。だから最悪、契約が切れても痛みが少ない我々が言います。

アカリ
確かに、そこは社外の方が都合がいいですよね。

ハブチン
はい、そこが社外から組織に関わるメリットだと思います。経営者に対しても中立で、かつ主観で話せる役割ですね。

アカリ
だから自分の言葉に責任を持って発言できるということですね。

ハブチン
はい、オムスビで活躍されている方の特徴は、自分の価値観を持った言動ができる方です。それはスキルとか年齢は関係ないんです。

アカリ
自分の価値観で行動することが大事なんですね。

ハブチン
はい、だからオムスビは、自分の価値観を持って納得解が出せる人が生きやすい組織に最適化しています。そこはまた詳しく説明していきます。

アカリ
よろしくお願いします!

Posted by:橋本 絢

東京都小金井市在住。神戸大学農学部卒業後、株式会社TISに入社。システム開発のプロジェクトマネージャーなどを歴任。一念発起して2014年7月にパン屋として独立、子供の頃からの夢を叶える。幸せのパン屋を仕組み化し、捨てないパン、サブスクによる安定収入を実現。パラレルキャリアとして、ベンチャー企業のシステム導入および開発に関わる。オムスビは、2019年6月から参画。 特技:写真、料理、コーチング、会議のファシリテーション、易占い