オムスビ冒険録は、新しくパートナーになったアカリによる、組織の文化や仕組みを記した物語です。実際のオムスビメンバーと対話しながら、組織の文化や仕組みを見える化していきます。組織の見える化に興味がある方や、オムスビのメンバーとして一緒に働きたい方は、冒険録をお読みいただきながら一緒に冒険を楽しみましょう。

 

アカリ
オムスビの企業ポリシーは「周囲をととのえる」なんですよね。今日はそれについて詳しく聞いてみたいです。

ハブチン
はい、ぜひぜひ。ホントに何のために会社をやっているかというと、「周囲がととのう」ためですし、「周囲がととのってない」とオムスビが存在している意味がないと思ってます。

アカリ
オムスビが存在している意味がない!
そんなに「周囲がととのう」っていうのは大事なことなんですね。びっくり。

ここでいう「ととのう」という言葉はどういう意味ですか?整理整頓って意味ですか?

ハブチン
「ととのう」というのは、「あるべき状態に調和がとれて気持ちいい」って意味で使ってます。

例えば毎朝、カバンの中を整理をするのですが、モノがあるべきところに入ってると気持ちいいですね。カバンがととのってるなぁと思います。

アカリ
確かにととのってると気持ちいいですね。

じゃあ「周囲をととのえる」の「周囲」って言葉は何を指していますか?ちょっとアバウトでよくわからないんですが。

ハブチン
これは、あえて定義してないです。数学の変数(x)みたいに色々なモノを入れてもらえるようにしたいなと思ってて。「xをととのえる」くらいの認識で捉えてもらえると。

アカリ
あえてアバウトにして、受け手側に余白を残してるんですね。

ハブチン
はい、現在の事業としては、組織や感情をととのえる仕事をしておりますが、対象が地域や国みたいに拡がってもいいし、逆に家族のようにフォーカスしてもいいと思ってます。実際、仕事じゃなくても、家族や地域をととのえる活動していますし。

アカリ
そうなんですね。であれば、組織開発だけにこだわっている訳ではないんでしょうか。

ハブチン
はい、組織開発以外絶対やらない!というこだわりはないですね。むしろ事業は市場のニーズによって柔軟に変えていくべきかなと。

アカリ
勝手にオムスビは組織開発の事業に特化してると思い込んでたのですが、今後は変わる可能性があるんですね。

話を戻すと、なぜ「周囲をととのえる」ことに関心を持ったですか?

ハブチン
「周囲をととのえる」ことが、もう純粋におもしろいんですよね。いつどのような状況においても、「周囲をととのえる」ことを考えてしまうんです。

アカリ
純粋におもしろい!それは興味津々です。例えばどんなエピソードがあるんですか?

ハブチン
例えば、新卒配属が人材紹介事業の営業職になった時、周囲をととのえたことでMVPになったことがあるんですよ。

アカリ
新人でMVP!先輩たちもいるのにすごいですね。詳しく教えてください!

ハブチン
その時の採用支援の仕組みですがまず採用企業側担当の営業と求職者側担当のアドバイザーが分かれていたんです。担当を分けることで効率化されていたんですが、デメリットもありました。

アカリ
どういうデメリットがあったんですか?

ハブチン
効率的がゆえに、採用難易度が高い方は後回しにされる傾向があって。例えば一名の候補者に対して10社紹介できる方と、1社しか紹介できない方がいたら、当然前者の方を注力するのです。紹介できる求人がないから面談をお断りするケースも結構な割合あるんです。

アカリ
そういう仕組みなんですね。

ハブチン
でもそのロジックはあくまでアドバイザーの都合でしかないですよね。そのとき仮説を立てたんです。もし1社しか紹介できない方でも、その人バッチリ合った求人をピンポイントで開拓きたら、採用が決定する可能性あるのではないだろうかと。でもときの仕組みではアドバイザーが求人開拓できなかったんです。なので、この仮説を検証するために僕自身で実験してみました

アカリ
どのような実験したんですか?

ハブチン
まずは自分が営業とアドバイザーの両方を担当をやってみようと。当時、私は営業側だったのですが、アドバイザーになって求職者の方と面談して、その人に合った求人を自分が開拓することにしました。

アカリ
当時は担当が分かれていた、営業とアドバイザーの両方を担当されたんですね。

ハブチン
そうなんです。求職者の方の要望を中心に求人を探した結果、次々に採用が決まったんです。それまで営業だけ担当しているときはやみくもに求人開拓していたので、あまり効率がよくなかったことにも気づきました。

アカリ
営業の効率もよくなったんですね。

ハブチン
しかも求職者の方にとっては、わざわざ自分のためだけの求人を探してくれたことで喜んでもらえました。会社にとっても、今まで手が届かなかったマッチングが成立することができたので利益になります。僕もMVPをとれて評価される。みんなにとって、win-winの状態を作り出せたんですよね。まさに周囲がととのった瞬間でした。

アカリ
仕組みを変えたことで、周囲がととのったわけですね。

ハブチン
そうそれで結果的に自分が所属していたグループは、全員営業とアドバイザーを兼務するグループになったんです。僕自身は正直MVPが取れたことよりも、仕組みがアップデートされたことに喜びを感じたんです。

下記の図のように、まずやってみて、気づいて、共有して、仕組み(システム)を改善することをグルグル回しながら、周囲をととのえていくのが楽しいんです。ととのっていると、結果は後からついてきます。

アカリ
なるほど、ハブチンさんは仕組みをととのえることが楽しいんですね。私の場合は、その仕組みの中でどう努力するか考えてしまいます。

ハブチン
そうなんですよね。仕組み変えてはいけないという暗黙のルールも存在するし。

アカリ
なぜ暗黙のルールにとらわれなかったんですか?

ハブチン
僕は新入社員だったので社内の当たり前に浸かってなかったのが大きいと思います。むしろなぜこの仕組みで動いてるか不思議に見えたんです。あとは単純に空気が読めない(笑)

アカリ
裸の王様の少年のようですね。おかしいことはおかしいと言うか。

ハブチン
まさにその少年なんですね。組織開発のrebornもそうですよ。僕たちが社外の視点から俯瞰して見て、暗黙のルールや社内の常識を見える化して、最適な仕組みにととのえることに価値があるかなと感じています。

アカリ
なるほど。それが「周囲をととのえる」という企業ポリシーにつながってるんですね。

ハブチン
はい、つながってます。

今はオペレーションを回すだけの仕事はコモディティ化していて、より不確実なことに挑戦しなければならない時代になってきています。でも多くの組織は、既存事業に最適化しているがゆえに、不確実なことに挑戦しづらい仕組みになっています。

の仕組みどうととのえていくかは挑戦ですね。

アカリ
「周囲をととのえる」ことがなぜ重要か理解できました。周囲をととのえることで、挑戦している人たちがラクに成果を出せるのですね。

ハブチン
まさにそうです。「周囲をととのえる」ために、経営ポリシーの「見える化する人を増やす」というのが大事になっていきます。

アカリ
そこでつながってくるんですね。見えないものを見ることの大切さは聞いてきましたが、次は改めてどういう工夫をされているかを聞いてみたいです。

Posted by:橋本 絢

東京都小金井市在住。神戸大学農学部卒業後、株式会社TISに入社。システム開発のプロジェクトマネージャーなどを歴任。一念発起して2014年7月にパン屋として独立、子供の頃からの夢を叶える。幸せのパン屋を仕組み化し、捨てないパン、サブスクによる安定収入を実現。パラレルキャリアとして、ベンチャー企業のシステム導入および開発に関わる。オムスビは、2019年6月から参画。 特技:写真、料理、コーチング、会議のファシリテーション、易占い