みなさんは、海外旅行に行った際に、こんなことを思ったことはないでしょうか?

「あー、ここに住みたいなぁ」

妄想膨らみますよね。まさに今の僕です。笑

オーストラリアにて3週間のワーケーション中ですが、もはや住みたいです。

でも仕事がなぁ・・・と考え、帰国したらそれ以上思考は進みません。

 

本当にあきらめる必要があるのでしょうか?

どう暮らしたいか と どう働きたいか

は本来密接に関係しており、同じ営みなのではないかと考えるようになりました。

 

仕事は、暮らしの一部であり、仕事を楽しむことは、暮らしを良くすることになる。

逆に、理想の暮らしを実現することは、よりよく働くことに繋がる。

それを属する会社も理解してくれていて、みんなで実現を応援する。

そういう社会が実現できたらなぁと思います。

 

海外で暮らしながら働きたいなら、今の会社でそれを実現できる働き方を自分で切り開くこともできると思います。(といいつつ、まだ僕も途上ですが・・)

 

くらすとはたらくを近づける

という世界を作っていきたい。

僕のMy Missionです。(こちらの記事でも書いています)

ここからスタートして、日本の企業組織について考えてみたいと思います。

 

そもそも、くらすとはたらくが近づかない理由はなんだろう?

 

まずは具体的に日本の企業で起きがちなことを自分の経験から考えてみました。

2人目の子供ができたから、会社で働くのをあきらめた

・時短勤務にしてもらったが、責任のある仕事を任せてもらえない

・障害があるため、自由に仕事を選べない

・家族の介護のためリモートワークをしているが、会社の重要プロジェクトから降ろされた

・暮らしやプライベートを犠牲にして働いてしまう

・本当は子供ともっと一緒にいたいけど、仕事優先のため子供との時間を過ごせない

・本当は世界を旅したいけど、職場に迷惑をかけるので、長い休みは取れない

・ましてや海外で暮らすなんて考えられない

くらす(Life)とはたらく(Work)が分断されていて、天秤でどっちに重きを置くかっていう話になっています。

この状態を引き起こしている、組織の構造とはなんでしょうか?

 

大多数主義と没個人主義

 

くらす(Life)とはたらく(Work)が分断されてしまう状態の、構造を整理すると「大多数主義」と「没個人主義」という会社組織にありがちな考え方にいきつきました。

大多数主義とは、会社の中にある「大多数が働きやすいルールや仕組みを作る」という考え方です。日本の多くの企業は、生産性を高めるために、業務を標準化し、大多数の人が適応しやすいルールや仕組みを作ってきました。

結果として、子供を保育園に送り迎えするために時短勤務に切り替えた方や、家族の介護のためにリモートワークが必要になった方、夫の転勤で日本で働けなくなった方など、少数派の人が、働きにくさを感じる、あるいは働くこと自体をあきらめる ということが起きてしまっています。ライフスタイルの多様化に組織の仕組みやルールがついていけない、という状態もよく見かけます。

もう一つの没個人主義とは、「個人のありたい姿や暮らしの理想は、会社には関係ない」という考え方です。目標達成を唯一無二の指標とする組織が多い中で、目標達成に直接関係ない個人の理想は、多く会社では重視されていません。

結果として、個人が描いているビジョンや理想の暮らしについて、会社で聞いてくれることがなくなったり、話すこと自体できない雰囲気が生まれています。会社のために、迷惑をかけない暮らしを心がけ、会社目標に猛進することが求められるのです。

 

しかし、この大多数主義と没個人主義に、違和感を感じている方は少なくないと思います。

効率性よりも創造性が求められる複雑性の高い現在の社会においては、多様な個人が潜在能力を発揮できる環境が必要です。

大多数が働きやすければよい、という考えでは、一人一人の潜在能力を活かしきれません。そして、画一的な数字目標よりも、個人の理想、ビジョンこそが創造性の源でしょう。

つまり、大多数主義と没個人主義という2つの考え方が、日本企業の成長を止めている可能性すらあるのです。

 

だからこそ、風向きが変わってきたと感じるのです。時代は「くらす」と「はたらく」を近づける方向に動いています。

 

 

組織開発を通して、日本の働き方を変えていきたい

 

僕が本業で関わっているクラウドワークスでは、個人レベルでの働き方の多様性を生むという挑戦をしています。会社の大多数主義に合わせることに違和感を持った方がフリーランス・在宅ワーカーとして新しい働き方を実践しています。一方で、没個人主義に違和感を持った方が、フリーランスを選ぶと苦労されている印象もあります。

フリーランスという働き方では、「この先仕事を通して何を成し遂げたいか」よりも、「今ある自分のスキルを使って、お金を得る」にフォーカスせざるを得ず、結局「くらす」と「はたらく」が分断していることが多い印象です。(※あくまで個人的な感覚です)

 

だからこそ、オムスビのreborn(組織開発プログラム)では、組織における大多数主義と没個人主義の両方を変えていく挑戦をしたいと思っています。

・働き方の多様性を寛容し、潜在能力の発揮を価値にする組織

・一人一人のMy Missionの達成を応援し、個人の創造性を価値にする組織

 

ちなみに、今僕が長期滞在しているオーストラリアでは、多民族国家であることも影響して、働き方の多様性を寛容する文化は根付いているようです。

一方、リモートワークなどについて、オーストラリア人に聞いたところ。「僕だったら自宅で働いたらさぼってしまうな。仕事はオフィスで定時までやってあとは家族との時間を確保したい」と言われました。オーストラリアも、必ずしもくらす(Life)とはたらく(Work)が近いわけではなく、バランスのとり方が違うということも旅の気づきでした。

場所を選ばずに働くスタイルは、まじめで勤勉な日本人の方が導入しやすいかもしれませんね。

会社組織が変われば、日本も少しずつ変わっていくと信じています。

では、どうやったらそんな会社組織ができるのか。その答えは、まさに今rebornで探しているところです。これについても、また記事を書こうと思います。

 

田中健士郎

Posted by:KENSHIRO TANAKA

神奈川県逗子市在住。上智大学経済学部卒業後、株式会社リコーの半導体部門にて5年間海外営業及びプロジェクトマネジメントに従事。2015年より株式会社クラウドワークスにて地方創生・コミュニティ事業の立ち上げを行い、30以上の地方自治体と連携。アジャイル型のプロジェクトマネジメントスキルを活かし、2017年より複業メンバーとしてオムスビに参画。チームの触媒役「カタリスト」の肩書きで多くのプロジェクトマネジメントを担当。