文章を書こうとすると、ついつい力んでしまいます。社外に公開するわけだから、ちゃんとした内容を投稿しないといけない。「てにをは」を校正しなきゃいけない。自分を良くみせたいという気持ちもでてくる。考え出すと、キリがないわけです。

そしてかけようと思えば、いくらでも時間もお金もかけることができます。クライアントワークであれば納期もあって、クライアントが公開判断をしてくれるので、割り切れる部分がありますが、自社メディアだとそうはいきません。最近、記事制作も単価が上がり始めているみたいで、プロにお願いしたら、一本3~4万かかります。カメラマンも同じくらい。そこに編集費をのっけたら、一本の記事を書くのに、いくらかかるのかギョッとします。

一方で、お金をかけた記事がどのような効果があるかといえば、なかなか効果も見えづらい。もし ネットをしていたら、逆算してCV数(コンバージョン数)とかPV数(ページ閲覧数)とかを追うことに意義はあると思うのですが、僕たちは別にモノを売っているわけではないので、ただ持ち出しになる可能性が高い。ブランディングと言われても、なんだかちょっとふわっとしている。(だからといって、何も指標がないのはそれはそれでよくないと思うので、何を指標にするかっていうのは考えていきたいのですが)

世の中にはいろんな編集方針があってしかるべきだと思いますが、少なくとも僕たちは「気合をいれて書かない」方がいいと決めました。書くことで本業がおろそかになってしまうと本末転倒なので、できれば1時間以内くらいで書けてしまう記事がいいかもしれない。作業時間に制約をもうけることでいろいろ知恵や工夫が考えられます。

通常、一本記事制作するのに、下記の手順が一般的です。

  1. 企画構成
  2. 編集者決定
  3. ライター決定
  4. 取材先アサイン(※インタビューの場合)
  5. 取材(※インタビューの場合)
  6. 初校提出
  7. 校正/ブラッシュアップ
  8. 取材先確認(※インタビューの場合)
  9. CMS入力
  10. 予約公開
  11. 公開

とてもじゃないけど、1時間以内にはできない。なので省いても大丈夫そうな作業工程は思い切って省くことにした。

  1. 企画構成
  2. 初校提出
  3. 公開

以上。

インタビューについては取材音声をvoicyやpodcastに公開してもいいかもしれない。インタビューの要約だけ本文に載せておいて、より詳しく知りたい人は音声を聴いてもらえばいい。音声は移動中とかにも聞けるし、文章にはない感情やテンポみたいなのが感じられていい。

編集しない分、記事一本の品質は下がる心配があるかもしれませんが、そもそも品質の定義やなぜ品質が必要なのかを考えるといいかもしれない。特に企業広報の場合は、余計な編集をせずに、かえってありのままをみせた方がいいかもしれない。

たとえばエン・ジャパンの社内報のensoku!(エンソク)は、毎日3〜4本投稿されていて編集チェックもせずにまるっと公開しているそうです。だからこそ、いい意味でリアリティを感じられる内容になっている。

あえて「気合いを入れて書かない」。その分「なるべく正直でありのままにオープンに書く」ことを大切にしたいと思っています。

Posted by:ハブチン

1986年大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事しつつ、アイデアを短時間で具現化する「アイデアソン・ハッカソン」のファシリテーターとしても活躍。2016年4月に独立し、リレーションシップデザインを軸とする株式会社オムスビを設立し、組織変革したい企業様向けの組織コンサルティングサービス『reborn』を提供している。 Omsubi Inc. Founder and CEO Akihiro is the Founder and CEO of Omsubi Inc. Born in Osaka Japan in 1986. Joined the Japanese recruitment agency named Pasona Career. Designed his new career as a facilitator of "Ideason" and "Hackason" who embodies ideas in a short time, while engaged in career support of job changers, recruiting new staffs and launching new business in the company. After left Pasona Career, founded a relationship design company named Omsubi Inc. in April of 2016. Providing the organizational innovation service "reborn" for companies wanting to change the organization.